サイクルトレイン

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四国では、春と秋の観光シーズンの約1ヶ月半、土日にサイクルトレインが運行されています。
これまでのJRのサイクルトレインといえば、「イベント列車」として実施されているものだけでした。

つまり、特定のサイクリング・イベントの日だけ、自転車を袋詰めせずに乗せられる専用列車を仕立てて、イベント参加者限定で乗車できる列車でした。

今回のJR四国のサイクルトレイン「四万十号」は、イベント専用列車ではなく、春と秋の観光シーズンに走っている通常の列車に、一部の区間限定で、自転車をそのまま持ち込めるようにしたもので、社会実証実験として実施されています。

群馬の上毛電鉄、千葉の小湊鐵道、埼玉の秩父鉄道のように、中小の私鉄では、専用イベント列車ではなく通常の列車に自転車を持ち込めるサービスをやっているところがあります。
今回はJR四国だけですが、頭の固そうなJRグループがやり出したという所の意味が大きいと思います。

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料金は通常運賃のみで、自転車の持ち込み料金は不要です。

・自転車の乗車は車両の後ろのドアから、降車は前のドアから。
・持ち込んだ自転車は自分で支えるか、ひもを持ち込んでつり革に吊す。
・ホームや車内での事故等のトラブルは、乗客の自己責任。
などの決まりがあるようです。

このようなサイクルトレインが実施されている地域には、いくつかの共通した状況があるように思います。

・利用客が少なく、普通のやり方ではこれ以上は客を増やせない路線
・通勤通学の時間帯以外は、自転車を持ち込んでもトラブルになるほど混んでいない路線
・長い階段を登り降りしなくてもホームまで行き着ける駅が多い路線

要は、どこも田舎のローカル線ですね。
つまり、利用客の減少が、鉄道会社がサイクルトレインに取り組むきっかけになっているとも言えます。
また、サイクルトレインは、駅やホームに大がかりな設備投資をせずともできる取り組みでもあります。

もう一つ、鉄道会社がサイクルトレインに取り組む要因として、田舎のバス路線の衰退があります。
人口減少とマイカー普及で、全国のバス路線はどこも路線の廃止や減便が相次ぎ、最寄りの駅まで電車で行っても、そこから先の足がタクシーしかない状況。
そんなときに、お客が駅からの移動手段を自分で持ってきてくれるサイクルトレインは、鉄道会社にとってもチャレンジしたくなる要素があります。

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また、四国では「四万十号」のほかにも、「しまなみ号」という鉄道とサイクリングを組み合わせた旅行商品の販売も行っています。

収入に困っていないJR東海やJR東日本が面倒だからやらないサイクルトレインを、JR北海道と並んで経営基盤が弱いJR四国は一生懸命取り組まざるを得ないということでしょうか。
もちろん、四国という地域が、昔から「しまなみ海道」などサイクルツーリズムに熱心に取り組んできたということも一因だと思います。

田舎の利用客が減っているローカル線ということであれば、山梨でも、小海線、身延線、富士急行線などは、十分実施できる余地があると思います。

ちなみに、昨年に仕事の関係で、県内に路線がある鉄道会社の人に「サイクルトレインをやりませんか?」と話をしてみたのですが、

・規則では自転車は袋に入れてのみ持ち込み可
・イベント列車としてやった以外は前例が無い
・自転車の持ち込み可能区間以外の区間まで自転車を持ち込んで、トラブルになった例がある

などの理由で否定的なお答えしかいただけませんでした。
要するに、リスクを冒してまで特例としてやる必要性がないということでしょうか。

しかし、JR四国とはいえ、同じJRがついにイベント列車以外のサイクルトレインを始めたのですから、是非とも県内の路線でも検討してもらいたいところです。

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上の写真のgooニュースを読むと、2003年から自転車の持ち込みを始めた上毛電鉄では、最初の年は463件しかなかった自転車の持ち込みが、10年間で約100倍に増えているとのこと。

身延線と小海線は、中部横断道が全線開通したら、お客のかなりの部分がマイカーや安くて速い高速バスに流れていって、いずれは廃線の議論が出てくるような気がします。

そうなる前に、新しいお客を呼び込む取り組みを早くから進めた方が良いと思うのですが。
身延線沿線の市町村の中学生・高校生や主婦・お年寄りは、電車に自転車が積み込めたら、土日は昭和のイオンモールに買い物に行くことができます。
まあ、それで地元のスーパーが無くなってしまうのも困りものですが。

リニア中央新幹線も、どうせ今から駅、線路、車両をすべて新しく作るのなら、最初から
・駅の自転車専用改札やスロープ
・自転車積載専用車両
などを作り込めば、途中からやるより遙かに安価なコストとリスクで実現できると思います。

品川から20分ちょっとでリニアの甲府駅に降りて、一面の桃源郷や紅葉の昇仙峡、富士山や南アルプスの景観を眺めながら自転車で走れたら最高ですよね。

リニアの山梨、長野、岐阜の中間駅などに如何にしてお客さんに降りてもらうか。
やはり、ここでしか楽しめない経験ができることが重要じゃないのかな・・・

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tag : ロードバイク ビアンキ ルポ サイクリング サイクルトレイン

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Author:penchan
山梨のシニアサイクリストです。
メタボ対策で40代半ばで自転車にのり始め、その楽しさにすっかり魅せられてしまいました。
山梨のお奨めのサイクリングルートなどもご紹介しますので、ご覧ください。

はじめまして!
2009eco-cycling

毎日富士山を見ながら、通勤は碧色のクロモリを、遊びや大会はカーボンロードを転がしています。

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